映画『ミュータント・タートルズ (2014年版)』夏休みアクション映画

夏休みに子どもと観に行って「おもろかった!」という作品かな、と思う。全然悪くないけど、無難というか、うまくまとめてあるなっていう感じ。もう1度みたいとか、続編観たいとは思わなかった。

がしかし、直前に『ピクセル』を観ていたので、ちゃんとまとめてあるだけでも立派だな、と思えてしまう。

 

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ストーリーのターニングポイントで、師匠のスプリンターがタートルズたちの目の前でなぶり殺されそうになるシーンがあるんだけど、ここで結局スプリンターが殺されなかったことによって、やっぱヌルいなって思ってしまった。

このあたりが「夏休み映画か」と思ってしまう所以で、確かに、子どもに観て欲しいとすれば、その展開は残酷過ぎるかもしれない。あとシリーズ物らしいので、キャラクターを温存しないとマズイということもあるのだろうが。

とにかく、僕としてはそこで「お、意外とドラマがちゃんとしてるのかも」と期待してしまったので、まあやっぱりそうだよね、というガッカリ感があった。あそこのシーンの絶望感はけっこう良く描けていたと思うので尚更。

 

ストーリーは明快で、一本道だし、単純で面白味には欠けるけど、ストーリーのツイスト的な面白さを見せたい映画ではないだろう。ここまで単純な悪役って久々に見た気がする。

とにかく、押しはアクション。特に雪山を滑り降りながら闘うシーンは凄かった。あのアクションはは初めて観た。そして、シュレッダーの強さの半端じゃなさもちゃんと感じられた。

あとカメラが終始ぐるぐる回ってた。

アクションシーンはそういう描き方なんだということで別にいいと思うんだけど、例えば、エイプリルがヴァーンと話しながら車の助手席に乗るだけのシーンでさえカメラが2人の周りをぐるぐるぐる回ってて、「なんで回ってんの」と思わざるをえなかった。

むしろ、普通のシーンは普通に撮ったほうがメリハリが付きそうだけど、全体的な映画のテンションを落とさない為とかそういうことなんだろうか。まあ、僕にはよく分からないけど、映画の雰囲気としてこういう感じで撮ったんだろう。

そして、クレジットに「マイケル・ベイ」と出てきて(監督じゃなくて製作だったけど)、さもありなんって感じだった。いや、マイケル・ベイ嫌いじゃないけれど。

 

結構残念だったのは、4人のバディ感というかチーム感。

悪くないけど、ずっと見てたいなぁというほどの心地よさはなかった。でも、しっかり4役分けていたので分かりやすかったしキャラは立ってたんじゃないかと思う。

が同時に、あまりに定型的なキャラクターとその配置なので、キャラ立ってはいるけど、別に思い入れはしない、という感じだった。信頼感は伝わってきたけど、親密感というか、お互いのこと分かりすぎてて悪態も愛に見えてくる、みたいな幸福感はなかった。

最後、ラファエロが胸中を告白して感動シーンになっているんだけど、そこまで兄弟間の葛藤を感じられなかったので、あんまりしっくりこなかった。

まあ、たしかにラファエロはちょっとイカツイんだけど、でもそこまで悩んでいる感は出ていなかった。普通にそういう性格(キャラ配置)なのかなっていう風にしか見えていなかったから、あの告白にそこまで感情が乗っからなかった。

同じ理由で、シュレッダー戦の時に、ラファエロが「レオナルドの言う通りにするんだ」と言うところも、ここ胸アツシーンだと分かるんだけど、2人が上手く行ってない感じを序盤でそこまで感じられていない僕としては、凄く浮いたセリフに感じた。むしろラファエロが提灯持ちっぽく見えてしまっていた。

 

という感じで、ストーリーにしてもキャラクターにしても葛藤にしても、悪くはないけど、全体的に無難な感じで、最低限問題ないように収めつつ、アクションは全力でやりました!みたいな映画かな、という感想。

アクションを見るのが好きな人は面白いんじゃないだろうか。僕としてはドラマは置いておいても、やっぱりタートルズならキャラクターの関係性を見たかったので、ちょっとそこは物足りなかった。